経営環境 2016 2 27

 連日のように報道される電機メーカーの「シャープ」の苦境については、
いろいろな原因があるでしょうが、
その原因の一つに、2008年から2012年まで続いた「急激な円高」があるでしょう。
特に、2009年から2011年は、「猛烈な円高」だったと言えるでしょう。
 このような「急激な円高」は、
輸出企業にとっては、大きな打撃となりました。
この時期に、リストラや工場閉鎖が相次いだのは、記憶に新しいでしょう。
経営者にとっても、労働者にとっても「厳しい時期」だったと思います。
 しかしながら、経営者としては、
「円高だから、経営不振である」とは言いにくいでしょう。
 そんなことを言ったら、投資家から見放されるからです。
おそらく、投資家は、こう思うでしょう。
「円安なら好調、円高なら不振という企業では、投資案件としては危険である。
そこに経営努力というものが全く感じられない」と思うでしょう。
 2年や3年で会社を廃業するならばともかく、
10年、20年と会社を続けていくならば、
厳しい経営環境になることは何度もあるでしょう。
そこをどう切り抜けていくのかが、経営者としての資質でしょう。



























































































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